まだ暑さが残る9月。
「インフルエンザって冬じゃないの?」
「コロナって今も流行ってる?」
「今年もワクチンは打った方がいいの?」
こんな疑問を持っている人も多いと思います。
実は2026年8月24〜30日のインフルエンザ報告数は全国6,543人、定点当たり1.76でした。一般に全国の定点当たり「1.00」が流行開始の目安とされるため、今年はかなり早い時期から注意したい状況です。前年同期は0.35だったため、今年は明らかに多い水準になっています。
一方、新型コロナは同じ週で全国5,459人、定点当たり1.47。前年同期の8.37より低いものの、前週の1.18からは増えており、地域によって差もあります。
今回は、2026年秋のインフルエンザと新型コロナについて、「結局、私たちは何をしたらいいの?」という部分を分かりやすくまとめます。
今年はインフルエンザの動きが早い
インフルエンザというと、12月〜3月頃のイメージが強いと思います。
厚生労働省も、日本では例年12月〜3月が流行シーズンとしています。ところが2026年8月末の時点で全国の定点当たり報告数はすでに1.76。特に沖縄では8.50、岩手では4.33、新潟では3.58など、地域によってはさらに高くなっています。
つまり今年は、
「寒くなってから感染対策を始めればいい」
とは言いにくい状況です。
秋の旅行やイベント、学校、職場など人が集まる場所では、すでに意識しておいた方がよさそうです。
インフルエンザとコロナは症状だけで見分けられる?
結論から言うと、症状だけで完全に見分けるのは難しいです。
インフルエンザでは、
急な発熱
頭痛
関節痛・筋肉痛
強いだるさ
咳
鼻水
のどの痛み
などがみられます。
ただし、発熱・咳・のどの痛み・倦怠感などは新型コロナでも起こります。
「熱が高いからインフル」
「のどが痛いからコロナ」
と症状だけで決めつけるのは難しいということです。
家族に高齢者や基礎疾患のある人がいる場合は、特に自己判断だけで済ませず、必要に応じて医療機関へ相談することが大切です。
風邪っぽい症状が出たらどうする?
症状が軽ければ、まずは無理をせず休養と水分補給を意識します。
厚生労働省も、インフルエンザ対策として十分な休養、水分補給、手洗い、換気などを挙げています。
そして個人的に大切だと思うのが、
「熱が何度あるか」だけで判断しないこと。
特に高齢者では、高熱が出なくても状態が悪化していることがあります。
「いつもより元気がない」
「食事や水分が取れない」
「反応が鈍い」
といった普段との違いを見ることも大切です。
こんな症状があったら早めに受診を
厚生労働省は、高熱が続く、呼吸が苦しい、意識状態がおかしいなどの場合には早めの受診を勧めています。
特に、
息苦しい・息切れが強い
胸の痛みが続く
意識がぼんやりする
呼びかけへの反応がおかしい
水分がほとんど取れない
症状がどんどん悪化している
といった場合は注意が必要です。
高齢者、持病のある人、免疫力が低下している人などは、軽い症状でも早めにかかりつけ医へ相談した方が安心です。
2026年もコロナワクチンは必要?
新型コロナについては、65歳以上などを対象に毎年秋冬の定期接種が行われています。厚生労働省は2026年度の詳細について「決まり次第案内」としています。
また、日本感染症学会・日本呼吸器学会・日本ワクチン学会は2026年9月、新型コロナは高齢者で重症化・死亡リスクが依然高いとして、10月から予定されている定期接種に向けた見解を公表しています。
インフルエンザについても、65歳以上や一定の基礎疾患がある60〜64歳の人は定期接種の対象です。ワクチンには発症する可能性を下げたり、重症化を防いだりする効果が報告されています。
ただし、年齢や持病、過去の副反応などで判断は変わります。
「全員が絶対に打つべき」というより、自分のリスクを考えて医師と相談する
くらいの考え方が分かりやすいと思います。
家族に高齢者がいるなら今のうちに確認したいこと
感染症対策というとマスクや手洗いだけを想像しがちですが、家族に高齢者がいるなら事前準備も大切です。
例えば、
かかりつけ医はどこか
発熱したときどこに相談するか
普段飲んでいる薬は何か
ワクチンをどうするか
家族内で体調不良者が出たときどう過ごすか
この辺りを確認しておくだけでも、実際に体調を崩したときの慌て方が変わります。
看護師として感じる「一番見てほしいこと」
病院で患者さんを見ていると、
数字より「いつもと違う」が重要なことがあります。
特に高齢者では、
「熱はそれほど高くないけど、今日は全然食べない」
「いつも歩けるのに立てない」
「なんとなく会話がおかしい」
という変化から体調悪化が見つかることもあります。
体温や検査結果だけではなく、その人が普段と比べてどうなのかを見る。
これは家族だからこそ気づける部分でもあります。
まとめ|今年は「冬になってから」ではなく今から
2026年は、8月末の時点ですでにインフルエンザの全国定点当たり報告数が流行開始の目安を上回っています。一方、新型コロナもなくなったわけではなく、地域によって流行状況は異なります。
だからこそ、
手洗い・換気・休養・ワクチンの検討・受診先の確認。
できることを今のうちから少しずつ準備しておくことが大切です。
特に高齢者や持病のある人が身近にいる家庭では、感染しないことだけでなく、体調を崩したときに早く異変に気づける準備もしておきたいですね。


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